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理解されにくい話し方の「癖」5選

公開日:  最終更新日:2016/09/13

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管理会社フロントと管理組合、管理組合と区分所有者など、会話の際に、(何を言いたいのか、よくわからない)などと困ったり、わかってもらえなかった経験はありませんか?

話し方には、「癖」があります。この癖が相手に伝わりにくい原因となっている場合があります。今回は、この「癖」を見つけるチェックリストを作成してみましたので、ご自身にあてはめて話し方の改善ポイントとしてお役立てください。

言葉の選び方

例えば管理会社フロントではマンション法に関わる専門用語やデベロッパー会社の方なども建築関係の専門用語を良く使われる事と思います。

相手が同じレベルの方なら問題ありませんが、知識や経験に差がある区分所有者の方などとお話しする場合、出来るだけわかりやすい言葉で話す様にする事が重要です。

専門用語や外国語の多用は話に誤解を生む原因に繋がります。例えば、今回のナビ美の様に「マンション運営に関しますオブザーバーです」と言って総会に出席下とします。

「オブザーバー」という単語の意味をご存知ない方の場合、「ものすごい専門家がきた!」と勘違いされたり、「何らかの権限がある人」と思ってしまう方もいらっしゃるかも知れません。

「言葉」を知っていても、その意味や内容をご存じなかったり、間違えて覚えている場合も考えられますので「マンション管理運営について部外者の立場からアドバイス役として出席しております」と言い換えることで言葉は長くなりますが、出席者全員により具体的に丁寧に話をすることができます。

順序

思いついた事から話し始めると、話の内容が前後したり、同じ事を何度も話したり、まわりくどかったりなど、まとまりがつかずに聞きにくい話になります。(第1回で登場されたCさんのケースです。)

昔から「起承転結」「筋道を立てて話す」などという様に、話し方にも順序を持たせる事で、聞きやすい、分かりやすい話になります。Cさんのケースを言い換えてみると…

「管理費見直しの前に、現在の管理費予算として計上されている不要な項目を排除するのが先だと思います。例えば、屋上広告看板の電気代は共用部分から一緒に支払われていませんか?駐車場に空きはありますが、外部収入を得る計画など話し合われたでしょうか?」

出席者の関心を引く具体例を少し上げるだけで、全てを話さなくても簡潔にまとまった話をする事が出来ます。

「時系列で、事が発生した順番に話す」「ポイントを箇条書きにして要点のみを話す」「結論を先に話してから、理由などを話す」の様な形に一度整理してから話すことですっきりとした内容に変わります。

えーあー症候群

これはモデルルーム勤務のAさんのケースです。知識が先走り、つい早口になる事と、相手方の質問内容がわかってしまうのか?早く続きを話したいと思うのか?話の合間に「あー」「えー」などの声をいれる癖がありました。

Aさんの話し方の矯正として、ナビ美は口を大きく開けて話す様にアドバイスをしました。口を大きく開けて発声すると、話すスピードが遅くなり、声も前に出るようになりますので、聞き取りやすい声量になります。心当たりがある方は、詩や簡単な児童書などで朗読する訓練をされると良いと思います。

態度

上司や部下などのように上下関係がある立場での会話の場合、話す時の態度が威圧的であったり、一方的になる事があります。これは、相手に理解を求める説明ではなく、思い通りに動いてもらう指示にすり替わっているからです。

パワー(権力)で話す癖が強くなると、相手がお客様の場合にも同じ口調で話してしまうようになり、トラブルの元となる可能性があります。

モデルルーム勤務Aさんは、このケースにも当てはまっておられ、言葉尻が強くなる癖と断定的な言葉を多用する癖がありました。

例えば「これはオプションですか?」のお客様からの質問に「違います。」と力強く仰られたので、お客様がびっくりされていた事がございました。

「こちらの商品はモデルルーム仕様となっておりますので、誠に申し訳ございませんがマンションオプションとしてお選びいただく事が出来ない商品でございます。」

の様に相手の理解を求める説明調の話し方が出来るように訓練しておきましょう。気軽に質問が出来るような雰囲気が作れるようになれたらベストです。

思い込み

「これくらいの事は相手も知っているだろう」と思い、説明をしない場合や、逆に本来の要点が分からなくなるほど細かい事にこだわって話をする方もいます。

相手の知識レベルをはかり、適度な長さの説明を出来るようにするためには、普段から相手の事を理解できるように日常会話を重ねるなどする努力が必要です。

少し複雑な話をする場合などは「○○についてご存知でしょうか?」と相手にまず尋ねてみるのも方法です。

「会話、説明」は相手があって成立するものです。話術や説明がどれほど上手くても相手に伝わらなければ、それは上手な会話や説明とはいえません。

「相手がどんな事を考えているだろう?」など相手の事を思いやる気持ちで、話術は変化します。相手によって言い回しや表現方法を変えるなどの工夫がどれだけ出来るかで、コミュニケーション力は格段にUPしますよ。

ライター:マンションナビ美
不動産系会社勤務を経てフリーで活躍。自身も分譲マンションのオーナーとして、大規模修繕や、理事会役員を経験する。実体験からマンション業界を分かりやすく解説する。

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