>宅配ボックスのお問合せ<

正しい褒め方、叱り方は人を成長させる。

公開日:  最終更新日:2016/09/13

055902

「褒める-叱る」が上手に出来る方は「相手の気持ちに寄り添う-相手に厳しい意見を言う」も上手に出来る方です。「人を伸ばす」には、「褒める」「叱る」の働きかけが大変重要となり、「人を伸ばす」には円滑なコミュニケーションが重要となってまいります。

誰でも褒められると嬉しいですし、やる気も芽生えます。叱らなければ失敗を失敗として理解する事ができず、成長できません。「素晴らしい上司」「コミュニケーション上手」と呼ばれる方は、この2つの働きかけを効果的に実行している人だといわれています。

以前、参加しました定例会で管理会社フロントマンさん(Dさん)が提出された定例会資料に誤字が多かったようです。

参加されていた役員様が「Aさん、仕事、忙しかったの?いつも、きちんとした資料をくれるのに今回は誤字が多かったよ。」と声掛けされました。Aさんは深く反省しておられましたが、体調を気遣われた声掛けに嬉しさも感じておられたようです。

褒め方

「褒めるのは何か特別な事があったときだけ」と考えていては褒める機会をどんどん失ってしまいます。

特別な事は特別な時にしか起こりませんので、日ごろから褒める機会がありませんよね。特別なことではなく「いいところを認めてあげる」に切り替えてみてください。

日ごろの会社内やご近所付き合いなども含め、他人と接する時は長所を見つけてあげるつもりで接してみてください。どんなに些細な事でも評価できる事があれば、それを口に出して見てください。

「読みやすい字を書くね」などと言うだけで相手は褒められたと思うでしょう。仕事に慣れてきた部下に「手際が良くなってきたね」といえば褒められたと感じるでしょう。

管理組合役員の方、常駐管理員の方に「ご苦労様です」などの労いの言葉をかけるだけでも嬉しいと感じられるでしょう。このような小さな事を口にするだけで「認められている」という自信に繋がり、周囲が活性します。

叱り方

叱る事が苦手な方の多くは相手から嫌われたくない、落ち込んで辞められでもしたら困る、反発してきたら面倒くさい、など相手がマイナスに出てくる事を恐れています。叱らなくてはいけない立場の人はまず自分の気持ちを変える事を試してみましょう。

常駐管理人が、しょっちゅう居眠りをしているとクレームが入った管理会社フロントマンの例です。管理人は管理会社より派遣されている事が多く、管理人の指導及び連絡は必然的にフロントマンが行う事となります。

また「管理人」をされる方は定年退職後の第二の人生として働かれている方も多く、一般的に高齢の方の勤務が多く、フロントマンより年上の方である為、指導がしにくいというのも実情です。

Dさんは入居者から居眠りを指摘された事を本人伝え、「管理人」としてフロント窓口に座る以上は誰かに見られているという気持ちを念頭において勤務にあたる様に指導されたそうです。

居眠りについては、ご本人も自覚があったそうで深く反省されたのだそうですが、窓口で座っているだけなので、やるべき事が見つからずつい居眠りをしてしまうのだそうです。

本人からの言葉を元に、一緒に共用部をまわり、清掃の仕方を細かくレクチャーし「管理人としてするべき仕事」を表におこし意識改善を喚起したそうです。

具体的な問題解決方法を一緒に考える

このように仕事に対する明確な意識と強い信念を持つ事により、叱らなくてはいけない事の原因となった問題がはっきりと見えてきます。

そうする事で頭ごなしに怒るのではなく、真剣に部下と向き合う事が出来るようになり、相手と真剣な対話をする気持ちで話す事ができます。

部下を叱る際に「すみませんでした」と謝らせるだけで終わりにしてはいけません。見逃せなかった問題についての改善策を本人の口から引き出すようにします。

その為には、叱る際に「何が悪かったのか?」「今後どうしたらよいのか?」を相手に質問し、考えさせるように導いてください。上司が一緒に考えてくれていると伝われば、部下も納得し、向上することができるでしょう。

効果的に叱る為には、常日頃から部下を褒める姿勢でいる事が大切です。褒められないのに叱られてばかりでは、部下も落ち込んだり反発したりするでしょう。

逆に褒めてばかりで叱らないのは、折角の褒めるという効果を半減させてしまいます。「褒める」「叱る」という行為は、相手の事に関心を持ち、注意深く観察していないと出来ない事です。

人付き合いが苦手な方が増えている現在、褒め上手、叱り上手な人材は大変貴重な存在となります。良い人材を育成する事により社会にも貢献する事が出来ますので、自分自身の成長のプラスにもなるでしょう。

ライター:マンションナビ美
不動産系会社勤務を経てフリーで活躍。自身も分譲マンションのオーナーとして、大規模修繕や、理事会役員を経験する。実体験からマンション業界を分かりやすく解説する。

シェアありがとうございます