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デベロッパーのお仕事。マンションが出来るまで

公開日:  最終更新日:2016/09/14

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ひとくちに「デベロッパー」と申し上げておりますマンション開発売主様。私たちが「住みたい!」と思うマンションは、どうやって出来ていくのでしょうか?

まずは用地調査から

「ここにマンションがあったら引っ越したい」というだけで、空いている土地は取得いたしません。土地・場所には様々な制約がある場合があります。(高層は駄目、商業施設は駄目など)こういった条件を調査し、現地に出向いて周辺環境など調査する事からはじまります。

マンションを建てるのに適していると思われる場合は、地主との売買交渉が始まります。最近では条件に合致した土地も少なくなっていますので、地主との交渉は競合他社との駆け引きが始まる事も意味しております。

競合に勝ち用地を取得

より良い情報を得る為には、人との信頼関係が重要となってまいります。最終的に区分所有者となる方々が気持ちよく暮らしをスタートさせる為にも、近隣住民との良好なコミュニケーションを図ること、各取引先と信頼関係を築く事により、良いマンションの素地つくりが出来てまいります。

P.P.P

ユーザーにとって重要なマンション立地(Place)販売価格(Price)間取り(Plan)は、デベロッパーにとっても売れるマンションを生み出す重大要素となります。

駅から近い、販売価格が手ごろなどわかりやすい比較要因に加え、最新の住宅設備がメインだったり、エコに重視、ペットとの共存など、様々な特徴をつけて他社との格差をつけなくてはいけません。

施工はゼネコン

大手デベロッパーの場合は、社内にデザイン部や設計部があるようですが、マンションの配置計画や外観デザインなどデザイン会社、設計事務所など様々な外注業者が入ります。

各種、行政や自治体などの建築確認許可を得て、初めてマンションの建設が始まります。マンションを施工するのは、ゼネコンが行います。デベロッパーはその工程を管理し、品質の確認、工程が期日どおりに進んでいるかをチェックします。

建設期間は一般的に建物の総階数+5ヶ月が目安と言われています。例えば6階建てのマンションを建てる場合、6階+5ヵ月の11ヶ月がそのマンションの建設期間とされます。

青田売り販売

マンション開発は、多額の費用が必要になります。基本的にデベロッパーは事業費用を金融機関からの融資により調達していますので、短期間で売る事により借入金の金利を抑えることを目指しています。

建築確認の承認が下りるとマンション販売が出来ますので、実際に建物が出来ていなくても販売が始まるのはこのためなのです。

販売活動はデベロッパー

モデルルームの設置期間は、販売開始からそのマンションが完売するまでになります。このモデルルームで物件案内をするのもデベロッパーの仕事です。

ユーザーにとって一生に何度もあるお買物ではありません。大金をかけるお買物をするのに信頼できる会社か?を見極める材料としてもなるモデルルームです。

ユーザーのほとんどは、ここではじめてデベロッパーと会いますので、モデルルームにいらっしゃる方はデベロッパーの「顔」です。

物件案内はもちろん、ライフプランの提案など様々なアドバイスができる方々ですので不安な事は何でも聞いておきましょう。

内覧会

契約が決まり、施工が順調に進むと、入居前の内覧会が行われます。この際に担当するのもデベロッパーです。

契約時に取り決めた設備内容やカラー、壁紙や床材のチェックなどに破損、間違いが無いかを確認します。問題なく内覧会が終わると、引き渡して続きと移り、決済を済ませてから部屋の鍵の引渡しとなります。

鍵の引渡しが終了するとデベロッパーとの直接の対応はいったん終了する形となり、以降は管理会社に引き継がれていきます。ユーザーの「終の棲家」を決定するかもしれない大きな選択を決定するかもしれないデベロッパー。良い出会いは良いマンションに繋がるのかも?

ライター:マンションナビ美
不動産系会社勤務を経てフリーで活躍。自身も分譲マンションのオーナーとして、大規模修繕や、理事会役員を経験する。実体験からマンション業界を分かりやすく解説する。

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