マンション改修の目玉!宅配ボックスとポスト一体型でエントランス美観向上
2011年2月25日発行の「マンション管理新聞」に掲載させていただいた、宅配ボックス・郵便ポスト一体型に関する記事広告をご紹介します。
既存マンションへでも導入進む宅配ボックス
既存マンションでも、新築標準設備の一つである宅配ボックスの設置が着実に進んでいる。24時間365日、いつでも自由に宅配便や書留郵便物の受け取りができるという利便性が受けての設置だが、クリーニングをしたい洗濯物や発送したい荷物などの発送機能、あるいは電動自転車のレンタル機能まで加わっていることが既存への設置に拍車を掛けている。
エントランスの美観や機能性が向上
中でも、分譲マンションへの設置シェア8割を誇るフルタイムシステム(本社東京)が開発したエントランスホールの美観向上や機能性などを考慮した宅配ボックスと集合郵便受けを一体化させたタイプへの問い合わせが急増しているという。
宅配ボックスと集合郵便受けはこれまで別途に設置されていた。居住者にとっては、郵便物と宅配便をより近くで受け取れた方が利便性は高いが、中にはエントランスの構造上からか距離を離して設置されているケースもよく見かける。
そこでフルタイムシステムが開発したのが宅配ボックスと集合郵便受けを一体化させたタイプだ。エントランススぺースを合理化でき、美観も向上、居住者にとっての利便性がアップできるとして好評だ。
既存マンションでも、エントランスの改修プランとして設計事務所や施工業者などから問い合わせが増えているという。
エントランスのグレードアップ改修の目玉が『一体型』
「エントランスはマンシヨンの顔。美観と機能性を向上できる『一体型』はエントランスのグレードアップ改修プランの目玉」(マンシヨン改修工事を専門とする設計士談)と考えられているからだ。
「一体型はエントランスのひとつのオブジェに」こう話すのは、デべロッパーであるトーセイ(本社東京)の建築企画部アシスタントマネージャーの柳辺健太郎さんだ。
同社はエリアや仕様のポテンシャルが高い賃貸マンシヨンを一楝丸ごと購入した後、共用、専有部のパリューアップを行って区分分譲する「リスタイリング事業」に力を入れている。十三楝の実績があるが、後付けでの宅配ボックスの設置は100%だ。
「リスタイリング事業」で、昨年十一月から販売開始した、神奈川県横浜市磯子区の「ヒル卜ップ横濱根岸」(三棟ニー百七十九戸)では、宅配ボックスと集合郵便受けを一体化させたタイプを同社で初めて設置した。
エントランスに一体型を置いたことで、スッキリし、隣のガラスプロック壁と調和し高級感が醸し出されたことで、改修設計を担当した柳辺さんには「オブジエ」と映ったようだ。
中古再分譲事業の成功のポイントは「共用部分の充実」
中古再分譲事業「リスタイリング」の成功のポイントとして柳辺さんは「共用部分の充実」を挙げる。その一つが宅配ボックスと集合郵便受けの一体型タイプの導入だが、これ以外にも、カーシェアリングシステムや電動自転車のレンタルシステム、シャトルパスの導入も挙げる。実際に「ヒルトップ横濱根岸」にはすべて導入した。
いわば、新築分譲での卜レンド設備の導入が中古再分譲事業には欠かせないということであろう。
既存マンションでも同じことが言えよう。冒頭、エントランス改修の目玉に「一体型」が挙げられていると述べたが、力ーシェアリング、電動自転車のレンタルも既存マンションでも導入の動きがある。中でも、電動自転車のレンタルは宅配ボックスが設置されれば、鍵やバッテリーの「管理」の手間知らずで導入が可能となっている。
宅配ボックスの一つのボックスに電動自転車4台分が利用できるユニットを納めるだけという、工事の簡単さが受けている。鍵とパッテリーの貸し出し機能はもとより、バッテリーの充罨機能も宅配ボックスに備わっている。
宅配ボックスは今や、マンション住まいに欠かせない「心臟部」設備に成長した。