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マンション管理費削減例!管理人の勤務時間圧縮など

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管理費削減

消費税率が上がってから、しばらく経過いたしますが皆様のマンションでは今後あるかもしれない更なる増税に対する管理費節約や管理費値上げなどの対応は進んでいらっしゃいますでしょうか?

大規模マンションでは3%UP、5%UPにも多少の値上げで対応可能な場合もございますが、小規模マンションでの3%、5%の値上げは家計に大きく響いてくる場合もございます。

今回は管理費削減の考え方について、項目ごとにご紹介して参りたいと思います。

管理費の内訳

以前ナビ美のコラムで詳しくご説明させて頂きました通り、管理費は「毎月(年間)を通じてマンションの維持管理に必要となるメンテナンス費や光熱費など」になりますので、基本的に月々の管理費は変動しません。

今回は消費税が上がったことにより、消費税がUPした金額(3%)が「予算オーバー」となっている事と思います。

では管理費も3%アップすれば問題解決ですが、今後さらにあがることが予想される消費税や、物価を考えると、家計と同じく「節約」を考えていかないといけませんね。

管理費節約にはマンションにお住まいの住民の方の協力はもちろん、管理会社との連携も必須となって参ります。今回は管理会社協力の元、節約できる管理費項目について検討して参りましょう。

ただし、あくまでも適正な見直しが重要です。安かろう悪かろうの管理では、資産価値も下がってしまいます。こちらの記事もご参考に。「管理費」と「修繕積立金」費用の妥当性をチェック

管理委託費

これは管理会社にお支払いしております項目です。なかなか節約しにくい項目ではありますが、某マンションの相談会で「管理人さんの勤務時間は9~17時となってますが、本当に必要ですか?」という質問がありました。

こちらのマンションではごみ収集日に合わせて週3回、9~17時で管理人さんが美化・維持・管理に就労されていました。

この質問から、参加者の中で「確かに夕方まではいらないな」「しかし、管理人を無くすのは良くない」「時間を短くしては?」「午前中だけにして毎日来てもらうとか」などの意見が出てまいりました。

現在の管理人はお昼休憩1時間を除いて週21時間勤務です。週5回午前中3時間の勤務にすると週15時間勤務となり週6時間の削減となります。

毎日の清掃で美観を保ちつつ、交通費が若干増えても人件費が月24時間削減されるこの案は、次回の総会で議案となる削減案となりました。

電気料の節約

電力の契約内容や使用量によって効果があるのは、電子ブレーカーへの変更です。電子ブレーカーは電気代を安く抑えることができるシステムです。

電気使用容量を賢く計算して最低限の電力ワット数を最大限に有効活用したり、無駄な電気を使わないようにする事で基本料金が安くなったり基本料金割引が適用され場合などもあります。

電子ブレーカーの導入には初期費用がかかって参りますが、長期的な視点で考えると電気料の節約に繋がる場合がございます。ナビ美マンションの場合(6階建て、総戸数20戸未満)年間電気料が以前より約7万程度ですが節約する事に成功しております。

また、共用部のLED化も電気料節約のポイントとなります。一般家庭用のLEDは随分と安くなってきておりますが、今後開発が進めばマンション共用部などで使用されている事業用の電灯も廉価なLED電灯が将来的に発売されるのでは?と期待されています。

大規模修繕などの機会に合わせてLED化を進めたマンションの場合、電気料が3分の1になったという報告もされていますので、今後のLED関係の進歩に期待したいところです。

植栽手入れ

エントランス、マンション周りを美しく彩る植栽ですが、お手入れには意外と経費がかかるものです。そんな時はシルバー人材センターの方々に依頼するのはいかがでしょうか。

自治体によって依頼できるかどうかは異なって参りますが、シルバー人材センターの方々に植栽手入れの依頼をする事で植栽メンテナンス費を安く抑えることが可能です。

ただし、安かろう悪かろうという可能性があることは忘れてはいけません。また、ゴミの回収はやってはくれませんので回収費用も発生することもお忘れなく。

依頼方法や条件などは管理会社がご存知かと思いますので、管理費削減のポイントとして加えても良いかもしれません。

上記の節約ポイントは管理会社との連携が不可欠です。管理会社、フロントマンも幅広く情報を収集されておいでの事ですので、近隣の節約状況や成功例、失敗例など情報交換をする事で管理費節約のヒントが見つかるでしょう。

ライター:マンションナビ美
不動産系会社勤務を経てフリーで活躍。自身も分譲マンションのオーナーとして、大規模修繕や、理事会役員を経験する。実体験からマンション業界を分かりやすく解説する。

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