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他人になりすましてクレームを訴える卑劣な行為

公開日:  最終更新日:2014/11/28

なりすまし

最近、TwitterやFaceBook等といったSNSアカウントが乗っ取られ、金券などを要求する「なりすまし」被害が話題となりました。

特殊なケースではありますが、マンション内でも自分の名前が勝手に使われてしまい、知らないうちにトラブルに巻き込まれていたなんていうケースがあるようです。

今回は、トラブルに巻き込まれてしまった時に知っておくと参考になる対処法を事例と共にご紹介して参りたいと思います。

人の名を語りクレームを訴えるという迷惑行為

これは総戸数100戸以上の大規模マンションで発生したケースです。このマンションでは管理組合がエントランスにご意見箱を設置されており、区分所有者の方が自由に意見をメモ書きして投函できるようにしていらっしゃいました。

ある日、投函されたメモに特定の人物を名指したクレームが書かれており、投函された方のお名前も記載されていましたので、事実確認の為に、この方のお話を伺いに参りました。

しかし、実際にお話を伺ってみると、この方はそのようなメモを書かれたこともなく、記載されているクレームについてもまったく身に覚えがないという事でした。

第三者の悪質ないたずらにご自身の名前を使われた方は憤慨しておられました。この管理組合では以前にも名指しでのクレームが無記名で何度も入っていたことがありました。

その都度、対象の方にお話を伺ってみたのですが、ご本人には身に覚えのないことのようで、理事会では処理に困っていたそうです。

そこで、理事会では「署名がないクレームは理事会案件では取り扱いません」という細則を新たに設置されたのですが、その後に入れられたクレームが今回の名前を無断で使われたケースに繋がってしまったようです。

被害届を警察に出すことが可能です

このような悪質ないたずらの場合、名前をかたられた方は文書偽造の被害届を、管理組合は偽計業務妨害の被害届を警察に出すことが可能です。

1回~数回程度の場合は「迷惑行為として様子を見てください」と受理されずに終わると思いますが、悪質ないたずらを続ける方への抑止効果として「警察に通報します」の一言は無用な意見や他人を誹謗中傷するような悪質な意見を減らすきっかけとなるかもしれません。

ライター:マンションナビ美
不動産系会社勤務を経てフリーで活躍。自身も分譲マンションのオーナーとして、大規模修繕や、理事会役員を経験する。実体験からマンション業界を分かりやすく解説する。

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