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新規入居者への共用部分のルール説明は初めが肝心

公開日:  最終更新日:2014/11/28

ルール説明は初めが肝心

今までトラブルのなかったマンションで突如としてトラブルが発生してしまう。あなたのマンションでこんなことはありませんか?今回はこのようなトラブルの発生原因と未然に防ぐ方法を考えて参りたいと思います。

新築マンションの場合、ほぼ同時期に入居したもの同士ということで、問題が発生するたびに共通のルールを作成したり、入居者が円満に暮らせる方法を時間をかけて築き上げていきます。

入居者もそのルールを次第に身につけて行く事でトラブルの無い生活が成立していきます。ルールの醸成には時間がかかるものです。

しかし、新規入居者にとっては「マンションの皆さんと仲良くし、新居で楽しく暮らそう」という思いで転宅されても、慣れないマンションでの生活でルールがわからずに、トラブルが発生してしまうこともあるようです。

新規入居者には分からないルールがある

長くお住まいの入居者の方には当然の事であっても、外部からの新規入居者にとっては初めての事ばかりです。「これくらい常識だろう」「使用細則に書いてあるからわかるでしょう」というのは、既にルールを把握されている方には普通の事ですが、「ところ変われば品変わる」同じ日本の中でも、ルールが違う事が多々ございます。

例えばゴミ出しの方法や駐輪場の使い方など共用部分の使い方についてのルール、ペットOK物件の場合はペットに関する規則など、あらかじめトラブルになりそうなルールを説明する事により、未然にトラブルを防止することができます。

新規入居者向けの説明会の実施を徹底

新規入居者にとっては、事前のルール説明と古参入居者や管理会社フロントと会話をすることにより、入居後に万一問題が発生した場合は誰に相談したらよいのかを確認することができ、安心することが出来ます。古参入居者にとっても、新規入居者と最初に対面する事により、お互いの印象を認識することが出来ます。

面倒かもしれませんが、「初めが肝心」です。管理会社フロントの協力を得るなど管理組合や古参の区分所有者で新規入居者に対し、マンションのルール説明や重要事項の変更点を説明する機会を設けましょう。

管理人が常駐していない、コミュニケーションが希薄なマンションなどの場合は、マンションのルールを誰に聞いたらよいかわからず、ルールがわからないままで生活をスタートさせた結果、人的トラブルや共用部の使い方のトラブルなど様々な問題が積載する結果に繋がる場合があります。

未報告の決定事項はありませんか?

また、先日、総戸数16戸の小規模マンションの意見交換会に参加したのですが、この日の議題は「管理費見直しについて」でしたが、当日参加されていた中途入居者の方から「修繕積立金の見直しはあるのですか?」というご質問がありました。

このマンションでは既に修繕積立金の見直しは完了しており、質問者は総会で決議された後のご入居の方であった為、スライド式に修繕積立金が変化していくという事実をご存知ではありませんでした。

古参入居者には事実として認識されている修繕積立金スライドUP制ですが、中途入居者の方にとっては「聞いていない事実」となり、いずれトラブルに繋がるケースであったかもしれません。

この質問を機にこの方には後日、修繕積立金についての議事録と決議結果をお知らせすることでご理解をいただけました。

入れ替わりの新規区分所有者や賃貸化による賃借人などの転宅については、管理会社や管理組合に報告がありますので、この機会に新規入居者とスムーズなコミュニケーションがとれるシステム作りを進めてはいかがでしょうか?

ライター:マンションナビ美
不動産系会社勤務を経てフリーで活躍。自身も分譲マンションのオーナーとして、大規模修繕や、理事会役員を経験する。実体験からマンション業界を分かりやすく解説する。

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