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逆切れ理事長さんが任期途中で勝手に辞めてしまうトラブル

公開日:  最終更新日:2014/11/28

逆ギレ理事長

今回のコラムは、ナビ美の友人が実際に体験した管理組合の運営にまつわるトラブルです。彼女の体験を下に管理組合の人選方法について3話に分けて考えて参りたいと思います。

若い理事長さん

友人Aさんは9階建て総戸数40戸の区分所有者となり、初年度の総会に出席しました。初年度という事でほぼ全員が出席する状況で総会が始まったのだそうです。

管理会社はデベロッパー系列会社で、ナビ美情報では管理会社としては新規参入の会社です。こちらの管理会社では輪番制を選択せず、まず立候補を募られたそうです。

この時に手を上げられたのが20代のSOHOを営む男性Bさんと、50代男性Cさん、30代女性Dさんの3名が選出されました。他の役員は「なり手がないのでしたら・・・」といって挙手された女性Eさんがあたられました。

自宅で仕事をされているBさんが若く、時間的制限も会社員と違い自由であるという事から、Bさんが理事長となられました。新築マンションということもあり、「ダイレクトメールを捨てるゴミ箱の設置希望」議案から理事会はスタートしました。

しかし、3ヶ月が過ぎてもゴミ箱が購入される事もなく、管理費等の月次収支報告書に「理事長Bさんが管理組合の勉強会に出席」として交通費が引き落とされるものの、勉強会でどの様な事を学んでこられたかの報告もなく、漫然と2年目の総会日がやってきたそうです。

Aさんは問題提起がされる案件が数々あるにも拘らず、問題解決に向けてのアクションが全くない状況に苛立ちを感じ、自身が立候補をしなかった事を大変、悔やんでいました。

管理会社フロントの存在を尋ねてみたところ、管理方法について管理組合とトラブルになっているらしく、管理組合が管理会社フロントを締め出すという異常事態になっていたそうです。

逆切れする理事長

2年目の総会は出席者が3分の1になるという状況。定時になっても理事長は現れず、15分遅れで開催された総会でしたが、そこからまたしばらくして理事長が現れました。

遅刻をしてきたにも関わらず、何も言わずに理事長席に座られたBさんを見かねた出席者の女性が「遅刻をして何も言わないんですか?」と発言すると、凄い勢いで女性を睨みつけ、「文句があるのなら辞めてやる!」と帰ってしまったのだそうです。

Aさんのマンションでは管理組合役員任期は2年交代となっており、任期途中の解任となりましたので、副理事長Cさんが理事長となり、残りの任期の管理運営をすることになりました。

しかし、手付かずで残された案件の処理と、その案件内容をご存知のBさんが「モンスター」になり、あらゆるクレームをつけてこられるらしく管理組合運営が停滞している状況なのだそうです。

Bさんは、希望を持って理事長立候補された方ですので、彼なりに管理組合を上手に運営しようという意気込みがあったのだと思いますが非常に残念な結末となってしまいました。

理事会役員内でのコミュニケーションが不足していたのか?フォローする立場であるフロントマンを排除したのが原因なのか?

Aさんは理事会への参加を希望されたのですが、混乱している状況と任期途中という事で残留している役員が職務を達成するという事で断られたのだそうです。次回「暴走する理事会によりマンションを去る人々」につづく。。。

ライター:マンションナビ美
不動産系会社勤務を経てフリーで活躍。自身も分譲マンションのオーナーとして、大規模修繕や、理事会役員を経験する。実体験からマンション業界を分かりやすく解説する。

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