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大声をあげながら包丁で自傷行為。嫌がらせによるストレス原因か

公開日:  最終更新日:2014/11/28

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ナビ美が関わっております物件で、過去にこんな事件が発生したことがございます。40代の独身男性なのですが、以前にメールボックスをこじ開けられたり、鍵穴に異物を挿入されるなどのトラブルを抱えている方でした。

数年前から風貌が変化され、「様子がおかしいな」と思っていたのですが、ある日、共用廊下で大声をあげ暴れだされました。

ご家族に連絡し、現場に来ていただいたのですが包丁を持ち出され、自傷行為を始めた為、警察に仲裁をお願いしました。

後日、ご家族の方に伺うと人間関係のトラブルから来る心理的ストレスで被害妄想が激しくなり、加えて飲酒量が増えた結果、このような事件を起こしてしまったとの事でございました。現在は、ご家族に付き添われ精神科に通院されていらっしゃいます。

ナビ美が体験したケースは特殊な部類に入るかもしれませんが、近年はストレスを抱える方が少なからずいらっしゃるようで、少し破目を外しすぎて、他人に迷惑を及ぼす方もいらっしゃるようです。

別の物件では、深酒が過ぎたのかカップルが深夜に大喧嘩をはじめ、こちらも警察に連絡する事態になった事もございます。

迷惑行為をされている方ご本人は、自分の言動が他人に不安やストレスを与えている事を気がつかない場合が多いようですが、例えば深夜にお一人でお過ごしの中、共用廊下で大声でわめきたてる声が聞こえてきたら不安になりますよね。

このような場合、どういう対応をすれば良いのか、実例などをあげてご紹介して参りたいと思います。

警察に相談

玄関ドアを叩かれたり、インターホンを鳴らし続けられるなど直接的な被害にあっている場合は、警察の生活安全課に相談にいきましょう。

日本の法律には精神保健福祉法(24条)というものがございまして、異常な挙動があり、自傷の恐れや他人に危害を加える恐れがある場合は警察から最寄の保健所長を経由して都道府県知事に通報しなくてはならないという責務があります。

相手の方の異常な言動がお酒の為なのか、他の原因からくるものなのか等はわかりませんので、警察官に状況を判断してもらい、ご自身で対応される事は控えましょう。

危険性を判断された場合は本人の保護などを職務として介入して頂けますし、危険性が無い場合は仲裁や説諭など状況をおさめる対策をして頂けるでしょう。

管理会社や管理組合に相談

頻繁に発生する場合は被害にあっているのが、自分だけなのか?他の方も被害にあわれているのか?他にも不安をお持ちの方がいるか?を確認する為にも、管理会社や管理組合に相談をして見ましょう。

いざという時の通報時に一人の陳情より複数、管理組合などの団体からの陳情の方が受け入れられやすくなります。

孤独を抱えた方が、他人との接触を持つきっかけとして迷惑行為をするという行動が近年は増えてきているそうです。孤立しない為の自助、孤立させない為の共助がより良いマンションライフを過ごすポイントなのかもしれません。

ライター:マンションナビ美
不動産系会社勤務を経てフリーで活躍。自身も分譲マンションのオーナーとして、大規模修繕や、理事会役員を経験する。実体験からマンション業界を分かりやすく解説する。

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