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険悪な管理会社と管理組合の関係を改善するためのフロー

公開日:  最終更新日:2014/11/28

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以前から個人的に相談を受けておりましたナビ美の友人(9階建て、総戸数40戸、築3年目)のマンションで先日、総会が行われたそうです。

その際に、かねてより空き状況が目立つ駐車場をコインパーキングとして契約する事が決まったそうで「セキュリティが下がるからマンション価値も下がる」と落ち込んでおりました。

総会出席者が役員を含め10名ほどで、他は全て書面投票。駐車場を契約中の区分所有者はコインパーキング化に反対票を入れていたものの書面決議を合わせて賛成が30数票となり、可決されたのだそうです。

しかし、コインパーキングとなる場合、24時間、駐車場に看板を照らす照明がつくことになるにもかかわらず、その看板窓前の住人にその説明がされておらず、当人は欠席賛成票をいれているのだそうです。

話が食い違う管理組合と管理会社

このコインパーキング化については区分所有者の方が「駐車場管理問題委員会」なるものを臨時で発足して現状把握と各コインパーキング会社の説明会などを受けられたり、周辺マンションの調査などもされたのだそうです。

ここまでの話の中で管理会社は一切関与されていないので、疑問を投げてみたところ「駐車場管理は管理会社とは関係がありません」と管理会社フロントが話していると聞かされたのだそうです。

車庫証明を発行したり駐車場代を徴収している管理会社が「関係ないはずないでしょう」と対応がおかしいと友人に話しました。

欠席賛成の方は議題を全て読み込んで投票しているとは思えないから、コインパーキング化については、管理会社フロントさんに連絡して区分所有者全員が利点とリスクを理解できる資料を作成し、目を通してもらえるように配布してもらいなさいとアドバイスしました。

管理組合役員ではない友人ですが、管理会社に連絡したところ、コインパーキングの決定や臨時委員会やその内容についても一切知らされていなかったのだそうです。

加えて駐車場管理は管理会社の管理内であることも聞き及び、管理組合が独断でコインパーキング化を進めている事を知ったという事です。

険悪な関係になっていた管理組合と管理会社

ナビ美も総会資料を拝見させて頂いたのですが管理費と修繕積立金が混同されて計上されている面がありましたが、収益に問題はなく、急いで外部収入を得る必要が見受けられないことをアドバイスすると、

「とりあえず駐車場が空いているのは事実だしコインパーキングを導入してみて問題があったら止めたらいい」と管理組合から返事があったのだそうです。

友人は、ここで初めて管理会社と管理組合の関係が険悪である事を知ったそうで、今後のマンションライフについて危機感を覚えた友人は改善策についてのアドバイスを求めてきました。

管理組合は3年目となりますが、会長は他3名は前年度から引き続いての役員に立候補したそうで常態化が危惧される状況です。

問題解決のフロー

ナビ美からのアドバイスとして以下のことをやってもらいました。

1.平日夜、休日朝、休日夜などの様に参加できる時間帯を分けて設定し、区分所有者全員にマンションエントランスで状況説明会を行う

2.臨時総会を開く

3.役員をくじ引き輪番制に変更

4.管理会社のフロントマン個人との関係が問題であるなら変更してもらう

5.管理組合、管理会社とは無関係なマンション管理士などのような中立的立場の仲介役をたてる

管理組合と管理会社との信頼回復、役員が常に変動する事でマンション管理に対する区分所有者への意識喚起と健全な管理組合運営を図る事をお願いしてもらう事を伝えました。

マンション管理運営は、区分所有者の意識と管理会社の知識と経験が紡がれる事と積み重ねたコミュニケーションの内容で双方の目的が合致する事になります。面倒でも月に1回の月次定例会議、細かな報告は怠らないようにし、円滑な人間関係を築きましょう。

ライター:マンションナビ美
不動産系会社勤務を経てフリーで活躍。自身も分譲マンションのオーナーとして、大規模修繕や、理事会役員を経験する。実体験からマンション業界を分かりやすく解説する。

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