中古マンションを購入！どこをチェックすべき？！
あなたは、中古マンションを購入しようとして、物件を探しているとします。自分の条件に合いそうな物件を探します。
価格、築年数、駅からの距離、部屋の広さ、部屋の向き、建物の雰囲気、駐車場や駐輪場の空車状況、近隣の学校や幼稚園、買物の利便性など、いろいろな項目をチェックして、自分の条件にあった物件を探します。
自分の条件をすべて満たすような物件には、なかなか出会えません。そして、マンションの場合、専有部分以外の共用部分も重要になります。新築や中古に限らず、マンションは専有部分（自分の部屋）と合わせて、共用部分も購入することになります。
共用部分の心配ごとは…？
専有部分は自分の部屋ですから、自分の好きなようにリフォームすることができますよね。古くなったバスルームやキッチンなどは新しいものにリフォーム出来るし、壁紙や床材も自分で選択することが出来ます。
ただ、共用部分はそうはいきません。特に、建物や設備が古くなっていると、その管理状態をチェックしないといけませんよね。そして、古いからと言って、専有部分のように自分の好きに交換することは出来ません。
エレベータ、メールボックスが古いとか、今のマンションでは当たり前になっているオートロック、宅配ロッカー、光ケーブルが無いとか…。バリアフリーかどうかもチェック項目ですね。
管理組合のお財布事情は…？
中古マンションの場合、管理組合のお財布事情も重要です！修繕積立金や管理費の残高、管理組合の収支、今後のこれらの改訂予定など。購入したとたんに、「管理費値上げ！」なんて話にならないよう、しっかりと情報収集したいところです。
出来れば、直近３年程度の管理組合の収支決算書や総会議事録などは確認したいですね。管理員さんや管理会社から話を聞くことも大切です。なにせ、大きな買物ですから！
見た目は豪華なマンションであっても、管理費の残高が少なかったり、管理費や駐車場料金を長期間滞納している所有者がいたり、居住者間のトラブルがあったり、外から見ただけでは分からないこともいろいろあります。
マンションの管理状態の目安は？
マンションの管理状態が最も分かりやすく見られるのは清掃です。やはり、清潔であるというのは、最も気にするところですよね。また、ゴミ置場と駐輪場の２ヶ所を見れば、そのマンションの管理状態はだいたい分かります。
ゴミ置場が整理整頓されていると、住民さんもゴミをちきんと分別して出すようになります。その逆のケースもあります…。ゴミ置場が汚いマンションは住民さんもいい加減にゴミを出すようになります。
駐輪場も自転車がきちんと整頓されていれば、住民さん達は規約や細則を守っていると判断出来ます。駐輪場がグチャグチャだったり、共用部分のアチコチに自転車が放置してあるような状態だとしたら少し心配ですね。
大規模修繕工事は終わっていますか？
マンションの場合、築１０～１５年の間に大規模修繕工事が行われます。外壁タイルの補修、防水材の打ち替え、各種塗装工事が主なメニューです。大規模修繕工事がきちんと終わっているか？または、計画や予定の有無はチェックしたいですね。
修繕積立金が十分に貯まっていなくて、大規模修繕工事が出来ない！というケースもあります。大規模修繕工事の実績、将来の修繕計画や資金計画もチェックしたいですね。
やっぱり、大きな買物ですから…
マンションに限らず、住宅を購入する場面は、人生で何回もあるわけではありませんよね。近年、マンションでは、駐車場の空車が増えたことによる管理費不足も見られます。また、管理組合の運営がきちんとされているかなど、専有部分以外のところにも目を向けて、納得のいく買物をして下さい。
ライター：ヤマザキシンイチ
デベロッパー系管理会社に14年勤務。フロント業務、新規開拓、リプレース営業等、マンションの管理に関する業務を担当する。
