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夏の結露にご用心

公開日:  最終更新日:2014/11/28

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じめじめと、蒸し暑い日が増えてまいりましたが、皆様お部屋の換気は十分に出来ていらっしゃいますか?今回は、見落としがちな危険な夏の結露について対策などをご紹介してまいります。

冬と夏の結露の違い

窓ガラスの表面など家の中で発生する冬型の結露と違い、夏の結露は建物の基礎部分や壁の中で結露を起こし濡れることをいいます。

梅雨時などは特に、夜になって冷えた基礎に、湿った空気が触れて結露します。新築の場合は木材がまだ完全に乾いていない場合は、湿度が高くなると中に含まれていた水分がにじみ出て温度の低い場所で結露する事があります。

木材部の結露は、木が腐ったり、一緒に入っている断熱材が湿ってしまい断熱性能を失うなどの問題を引き起こす可能性があります。

冬型の結露は壁や窓ガラスの表側に発生するので表面結露と呼ばれています。目に付きやすいので、結露対策も早急に対応できるのに対し、夏型の結露は目に見えない内側で発生する為に、カビやダニが発生してから気づくパターンが多いようです。

夏の室内結露

高温多湿の日本では、梅雨時になると特に湿度が高くなる部屋が増えてまいります。結露を起こさない為には、水蒸気の発生を抑える事と、水蒸気の排出を行う事です。

住宅はもちろん、お部屋の中の生活用品は水蒸気を吸収してしまいますので、常時換気を行うことが大切です。

近年の日本の住宅は気密性、断熱性に優れている為、自発的な換気を取り入れないと室内で空気が滞留してしまいます。

シックハウスなどの対策も含め、2003年7月1日の建築基準法の改正により、24時間換気システムの導入が義務付けられるようになりました。

商品にもよりますが、1時間に0.5回の換気を行うものの設置を義務付けられておりますので、計画換気で湿気を排出させる環境をつくるようにしましょう。

換気扇のお掃除はしていますか?

水蒸気を多く発生させるキッチン、バスルーム、洗面所などには専用の換気扇が設置されている事と思いますので、24時間換気システムと併用することにより、効果的に水蒸気を排出させる環境ができます。

しかし、汚れがついた換気扇は機能を存分に発揮する事ができませんし、故障の原因ともなりますので、定期的な清掃を心がけるようにしましょう。

室内の換気扇だけではなく、屋外に排出する屋外フードの清掃が重要です。屋外フードは汚れが溜まると空気がほとんど流れなくなり、湿気や臭いを排出する事ができなくなります。

屋外フードは外から虫が入り込まないように防虫網が設置されているものが多く、目詰まりを起こしやすい形状となっておりますので、大掃除の作業ポイントに必ず取り入れてくださいね。

湿気が溜まる箇所は

キッチン、浴室、洗面所は湿気が発生する3大箇所ですが、タンスや本棚などの収納棚、ベッド、ソファーなどを壁にぴったりとくっつけて配置している場合は、注意が必要です。

わずかな隙間で空気が滞留し、家具や壁、建材に蒸気が吸収されてカビが発生しやすい状況になっています。市販されている湿気とりのシートや薬剤などは、水蒸気を吸収してくれますが、元の原因を無くすわけではありませんので、湿気を溜めない対策が必要となります。

カビが発生する環境

一般的に温度15度以上、湿度75パーセント以上になるとカビが発生するといわれています。エアコンの除湿や換気扇を回すなどの対策で75パーセントを下回る事が出来ます。

次回は、更に細かいポイント別で湿気対策をご紹介してまいります。

ライター:マンションナビ美
不動産系会社勤務を経てフリーで活躍。自身も分譲マンションのオーナーとして、大規模修繕や、理事会役員を経験する。実体験からマンション業界を分かりやすく解説する。

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