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修繕積立金を使える工事内容公開!

公開日:  最終更新日:2016/09/13

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以前、ナビ美のマンションでの臨時総会の際に出席されていた方が、管理費と修繕積立金の区別がついていらっしゃらない発言をされていたのを思い出し、今回は修繕積立金についてご説明させて頂きます。

修繕積立金は、毎月の管理費や各種使用料などと同じく毎月支払うお金の一部ですが、修繕積立金は文字通り、「いざ」という時に使う為、区分所有者の皆様で積立ているお金です。

修繕積立金の金額の決定

新築時に提示されている修繕積立金は施工会社が10年後の第1回大規模修繕時に実施すると予測できる箇所の工事費を事前に算出し、専有面積ごとに割り振られています。

この金額はあくまでも推測の予算ですので、今回の様に消費税が上がれば工事費総額も上がることになりますので、見直しが必要になります。

また、修繕工事費の見積もりが正確な場合は問題ございませんが、1~2年目の瑕疵チェックで思いのほか、補修箇所が見つかるなどした場合、全体的に見直しが必要と考えましょう。大幅な修繕積立金の見直しが必要になるかもしれません。

修繕積立金を使用できる工事とは

修繕積立金は基本的に計画的に行う修繕費が含まれています。例えば、外壁の改修バルコニーなどの鉄部塗装、屋上防水、給水及び排水設備の取替、エレベーター取替など、住宅設備には安全の為、国などから安全に使用できる耐用年数が提示されており、これに基づいて修繕積立金は計画されています。

また、台風などの自然災害で破損を受けた箇所の修繕や、予測できない事故や突発的な故障に対応することも考えられます。補修や修繕だけでなく、新たに設備を付け加えたい場合や既存の共用部分に変更を加える場合も修繕積立金は使用することが出来ます。

修繕積立金と管理費の違い

ご家庭生活に当てはめて簡単に考えると管理費は月々に必要な生活費、修繕積立金は、年度払いの保険やお子様の学校への入学金、マイホームの一時金など、計画的に貯蓄して使う大金、と考えるとわかりやすいでしょうか?

管理費については、「管理費の解説!」の項目で詳しくご説明していますので、こちらをご覧ください。「生活費が足りない」と積立金を取り崩してしまうと、いざという時に使えるお金がなくなってしまいます。

マンション運営も同じで、管理費と積立金を混同したり、同じ口座に入れてしまうと目に見える金額が大きいので、つい安心して将来に備えるのを忘れがちです。

修繕積立金は別口座で積立金として管理しましょう。ある程度の年月の経過を持って使途予定ですので、少しでも利子の多い金融機関や口座へ預けるなど、管理組合で、話し合って決めましょう。

小修繕で使える金額を決めてしまう

ナビ美マンションの場合、10万を超える修繕・補修は臨時総会にかかります。小修繕は定例理事会の役員決議で決定できますので、マンションの築年数や修繕の内容により、どこまでを役員決議でOKとするか?を決めておくと、修繕積立金の無駄遣いを抑えることが出来ます。

修繕積立金の見直しは早急に

増税後に、修繕積立金の見直し案は出ていますか?管理費の増税見直しベースアップとは異なり、修繕積立金は工事費の額も一桁、二桁と上がっておりますので、増税分の上乗せだけでも数十万、数百万と変わるマンションもあるかと思います。

未だ、見直し案が出されていない場合は、修繕工事工程表に誤りは無いか?予測金額に間違いないか?を改めて確認の上、ベースアップ議題案は区分所有者の皆様に納得して頂き、詳細な現状説明とわかりやすい未来予想図を提示しなければ、必ずもめます。管理会社と共に十分な資料を作成し、早めに対応いたしましょう。

ベースアップ議題案は1回では通りませんので、「1年後よりベースアップ開始」等余裕を持った具体案やベースアップパターンを数通り提示し、区分所有者様の意思を取り込める企画案を出されるのも、ベースアップ切り替えがスムーズに行える方法の一つです。

ライター:マンションナビ美
不動産系会社勤務を経てフリーで活躍。自身も分譲マンションのオーナーとして、大規模修繕や、理事会役員を経験する。実体験からマンション業界を分かりやすく解説する。

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