資産価値の高いマンションの特徴

資産価値が高いマンションってどんなマンションでしょう？周辺環境が便利になれば、（駅が近くに出来る、商業施設などが近くにできるなど）資産価値が上がることはありますね。

ただ、一般的には、マンションの価値は築年数が経過するごとに下がっていくものです。では、この下げ幅を出来る限り最小限にするために、どんな努力が必要でしょうか？

資産価値を維持するポイント

一番、目に付く外観の手入れは重要です。建物自体の美観も大切ですが、エントランスロビーや駐輪場、ゴミ集積場などが整然と美しいことはポイントが高いでしょう。

この、共用部の美観には「管理人」の存在は極めて大きいです。管理人さんが常駐している事はセキュリティーやコミュニケーション能力が高いとポイント付けされます。

毎日の日勤常勤は理想ですが、周辺状況や管理体制、マンション住民のニーズに合わせて隔日勤務や巡回勤務など、何らかの形で管理会社と連絡がとりやすい体制がとれている事が安心ポイントになります。

近年は防犯対策についてもチェックされる事が多いようですので防犯カメラやオートロックなどのセキュリティーシステム体制もポイントになるでしょう。

また宅配ボックスやトランクルームなどプラスアルファの設備も検討されます。駐車場については、以前は重要視されていましたが現在は、ゲスト用駐車スペースなど違った視点でのニーズが見られるようになっています。

管理組合

分譲マンションをいわゆる中古で購入しようと検討される方は、新築マンションを購入される方よりそのマンションの周辺環境やマンション自体の噂、人気度、入居者層など情報収集に余念がありません。

「中途入社」や「転校生」と良く似ているといえば、何となく理解しやすいでしょうか？既に出来上がっているコミュニティーの中に入っていくのは勇気がいりますし受け入れ先がオープンであるか？否か？は、最も重要なポイントのひとつです。

毎月の定例理事会や総会議事録の開示は絶対ではありませんが、こういった資料をオープンにできる管理組合は、管理体制がしっかりしていると評価されます。

管理会社

老舗から大手デベロッパー系列、新規参入など管理会社も様々ですがどこが良い管理会社か？というよりも、担当者の方と管理組合がどれだけ協力し合えるか？にかかっているかと思います。

いわば、教師と生徒の立場でしょうか？管理組合は、どんな些細な事でもどんどん担当者さんに質問することで「この管理組合はきちんと対応しないといけない」と思って頂けるでしょう。

質問を繰り返す事で知識が深まり、次にするべき事が見えてくると思います。逆に管理会社担当者さんが、どんな質問にも真摯に回答してくださる事で担当者さんも経験と知識が増えてきます。

次にどのようなアドバイスをすべきか？管理組合は何を欲しているのか？が見えてくると思います。特に初めのうちは管理組合自体が何をすべきか判らない状態から始まっていますので的確なアドバイスや選択肢を示唆して頂ける担当者さんに出会える事は良い管理組合を作る第一歩になる重要なファクターです。

ちなみにナビ美のマンション担当者さんは竣工時からのお付き合いですが、彼の口から「出来ません。」「それは管理会社の仕事では無いので」という言葉は聞いた事がありません。

不明瞭な事は持ち帰り、何らかの打開策を開示し、出来ない事については具体例を示しながら理解を得るという仕事をして下さるので、管理組合一同、彼が担当者で良かったと喜んでいます。

こういう関係性は、他の管理会社や不動産関係会社の耳にも入りますのでコミュニケーション能力が高い管理体制として資産価値を高める事に繋がるのです。

ライター：マンションナビ美
不動産系会社勤務を経てフリーで活躍。自身も分譲マンションのオーナーとして、大規模修繕や、理事会役員を経験する。実体験からマンション業界を分かりやすく解説する。