>宅配ボックスのお問合せ<

マンション管理会社のお仕事:お金の管理

公開日:  最終更新日:2016/09/14

97fb7392f67d416e9864de83d6ae0e4f_m

分譲マンションにとって、密接な関係にあるのは「マンション管理会社」になります。管理会社は、マンション共用部の清掃メンテナンスをはじめ、共用部の修繕や廊下やロビーなど共用部で使われる光熱費の支払いなど、管理組合からの委託でマンション運営を円滑に行える様に様々な仕事を代行してくれます。

この管理会社の手配は、初年度はマンションの事業主が自身の会社の系列や関わりのある管理会社を分譲時に既に選択しており、引き渡しと同時期に既に業務を開始しています。

この契約は区分所有者の知らないうちに行われる事はなく、規約集の引き渡しや鍵の引き渡しの際などに皆様、説明を受けておられる事と思います。管理組合がはじめから管理会社を決めるということはありません。

共用部の維持管理と大規模修繕に向けて積立

では、管理会社はなぜ必要なのでしょうか?皆さんは区分所有者になられたと同時にマンションの共用部の管理維持のために「管理費」と「修繕積立金」を毎月、支払われている事と思います。

管理費は文字通り、マンション共用部を維持管理するために使われるお金でエレベーターなどのメンテナンス費やエントランスや廊下などで使用される光熱費などの支払いに当てられます。

一方、修繕積立金は来るべき大規模修繕に向けて計画的に積み立てていくお金です。ナビ美のマンションのように小さな規模でも1000万以上の積み立て金になっていました。

大規模マンションともなれば、短期間で1000万、2000万のお金になる事と思います。そして、このお金は管理組合で管理され「マンション管理組合」の名義で銀行などに貯金しています。

管理費や修繕積立金の通帳と印鑑の管理

この通帳や印鑑は誰が管理するのでしょうか?理事長? そうですね。マンションの規模や規約によって異なりますが、理事長が印鑑を持つ場合があります。では、通帳は? 副理事長が持つの?

いえいえ、管理組合の中で通帳と印鑑が揃ってしまったら、お金がいつでも引き出される恐れがありますので通帳と印鑑は離れた場所で保管する必要があります。

そこで、登場するのが管理会社です。管理会社は、マンション共用部の維持メンテナンスを区分所有者から委託されて行っていますのでそのメンテナンスに関わる費用を管理費から支払うという業務も行ってくれています。

ナビ美のマンションの場合は、毎月の役員会の際に管理会社の担当者が前月にかかった経費を説明し、その経費を支払うために必要な金額が書かれた払い出し用紙の金額を理事長が確認し、印鑑を押すという方法をとって、区分所有者のお金が無駄に使われないように管理会社と管理組合で見張っております。

また、別のマンションでは管理会社が印鑑と通帳を保管しているところもあるそうです。この場合は、管理会社が「保険」を掛けていますので、万一、悪いことを考えた人が横領しちゃっても貯金していた金額は守られるのだそうです。

大切なマンションとお金を守るためにも、区分所有者にとっては無くてはならない「管理会社」なのです。

今回ご紹介した内容はごく一部です。マンション管理会社のお仕事は国土交通省によって定められた「マンションの管理の適正化の推進に関する法律」がありますので御覧ください。またどこかでご紹介したいと思います。
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H12/H12HO149.html

ライター:マンションナビ美
不動産系会社勤務を経てフリーで活躍。自身も分譲マンションのオーナーとして、大規模修繕や、理事会役員を経験する。実体験からマンション業界を分かりやすく解説する。

シェアありがとうございます