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マンション用語集「区分所有者」「専有部分」「共有部分」

公開日:  最終更新日:2016/09/14

はじめまして。
この度、こちらのコラムを担当させていただくこととなりました「マンション ナビ美」と申します。ナビ美も、13年前に総戸数20戸に満たない小規模マンションを新築で購入したマンションオーナーです。

大規模修繕も終え、理事会役員も何度か経験(小さいので、すぐに回ってきます)した実体験を踏まえ「マンションに関わるあれこれ」を、簡単にわかりやすく、ご紹介しつつ今後のマンションライフにご活用、ご参考になればうれしく思います。

第1回目は、「マンションライフで必ず出てくる用語」を取り上げてまいります。

「所有者」と「区分所有者」の違い。

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マイホームを購入するに当たり、戸建てにするか?マンションにするか?悩まれたことと思います。

メリット、デメリットを踏まえ、最終的にマンションオーナーになられた皆様は「区分所有者」となられました訳です。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、今回は「第1回目」でございますので簡単にご説明させて頂きます。

マンションは、1つの建物の中に区切られた個々の住宅が集まって出来ている集合住宅です。その区分けされた住宅を所有する方=区分所有者と言われる訳です。

では、普通の「所有者」と「区分所有者」では、何か違いがあるのでしょうか?はい。大きな違いがまさしく「区分」がついた事に表されるのです。

バルコニーや専用庭も「共有部」

マンションには、入居者が使用されるエントランス、階段、廊下、駐車場や駐輪場、ゴミ置き場などマンションにお住まいの方が使用される共有のスペースがたくさんございます。

この皆さんで共有して使用・利用されるスペース、または不特定多数の人から見える部分を「共有部分」と呼び、この共有部分はマンションオーナーの皆様で分担して持つ所有物であり、全員で管理する責任があるのです。

目には見えませんが、建物内を通る上下水配管や電気、ガスなどの供給パイプスペースも共有部分です。

「ちょっと納得できないな…」と思われるかもしれない共有部分として意外なのはお部屋に繋がっているバルコニーや専用庭など、普段、そのお部屋に住まわれている方しか利用できない部分も共有部分となることでしょうか。

考え方としては、バルコニーや専用庭は建物の外観にくっついているものですので、部外者から見ると「誰かの持ち物」というより「マンションの一部」と認識されているという事と万一の天変地異の場合、バルコニーや専用庭は緊急避難通路として使用される事があります。

「個人の所有物」としてしまうと、例えばバルコニーいっぱいに荷物を置かれて避難口が塞がれてしまっていても文句がいえませんが、「誰もが使用できる共有の場所」とする事で、「避難口を塞がないで!」と適切な指導が出来ますよね?

共有部分とする事で、勝手に色を塗り替えられたり看板など取り付けられたりする事を防ぎ美観を損ねないという効果もあるのです。共有部分が、どういう場所をいうのか大体お判り頂けましたでしょうか?

「専有部分」は玄関ドアの内側からはじまる室内部分

では、マンションオーナー様だけの所有物といえば?それは、玄関ドアの内側からはじまる室内部分です。オーナー様の所有部分は「専有部分」と呼ばれます。

専有部分は、ご自身の持ち物ですので「規約」に反しない限り、お好きに使用することができます。ただし、玄関ドアの「外側」は共有部分になります。理由は先ほどの説明と同じくです。

今回は「区分所有者」「専有部分」「共有部分」の用語の説明をさせて頂きましたがおわかりいただけましたでしょうか?

次回は、この用語を踏まえた上で「管理組合」についてご説明させて頂きます。

ライター:マンションナビ美
不動産系会社勤務を経てフリーで活躍。自身も分譲マンションのオーナーとして、大規模修繕や、理事会役員を経験する。実体験からマンション業界を分かりやすく解説する。

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