>宅配ボックスのお問合せ<

荷物はどこまで増えるか?

公開日: 

宅配便取扱個数

                        (百万個)      

【2016/7 国土交通省発表より】

吉松 こころ

国交省は、2020年には宅配便取扱個数が70億個にものぼるとの見解を示しました。2016年度の宅配便取扱個数が38億6930万個ということを考えると、70億個はとんでもない数字だということがお分かりいただけるかと思います。近年のEC市場の利用増加などにより、宅配便の利用も年々増加している今、このまま宅配便数の増加問題に対して、国や企業が何も手を打たずに放置すれば、今以上にトラックドライバーの不足や宅配業者の長時間勤務といった問題が浮き彫りになることは間違いないでしょう。

そのため、このまま宅配物が増え続けてしまっては、いずれ宅配業界にも限界が来てしまうのではないかと強い危機感を持たざるをえません。そこで、新たな試みとしてIT企業の大手ディー・エヌ・エーと提携したヤマト運輸が自動運転での宅配を打ち出しました。また、海外では一部で既にサービスが開始しているドローンでの宅配も実現しようとしています。このように年々増加する宅配便にも対応できるよう、宅配業者は日々研究と実験を重ねています。

20年前に今の宅配便取扱個数が40億個にせまる勢いになると誰も予想できなかったように、今後どこまで宅配便の荷物が増え続けるのかを予想するのは容易なことではありません。もしかしたら20年後には100億個になっているかもしれませんし、逆に30億個に減っている可能性だってあります。いつでも気軽に利用できる今の宅配システムを、それが当たり前の存在として考えている私たちですが、いずれ必ず訪れる宅配便取扱個数の増加問題について今のうちから考えてみるのも良いかもしれません。

 

シェアありがとうございます