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共用自転車で資産価値アップ!駐輪場環境整備に大きな効果

公開日:  最終更新日:2016/09/13

駐輪場環境整備に大きな効果がある、無人レンタサイクルシステム「F-rents」の導入事例のご紹介です。

兵庫県尼崎市の既築マンションの導入事例を、駐輪場問題専門委員会長さまのインタビューをもとに紹介する記事広告を2013年9月25日発行の「マンション管理新聞」にて、掲載させていただきました。

マンションの資産価値に大きな影響を及ぼす駐輪場環境

増え続ける自転車に駐輪場整備が追いつかず荒れ放題状況のマンションも少なくない。「駐輪場を見ればそのマンションの管理の良し悪しがわかる」と言われるように、駐輪場環境はマンションの資産価値に大きな影響を及ぼす。共用レンタサイクルや登録制度などを導入して長年の課題だった駐輪場整備を果たしたマンションを訪ね、整備に至る経緯や対策のポイントを取材した。

人を傷つけてしまうほど溢れた自転車

兵庫県尼崎市の「リーデンススクエア塚口」(築10年、14階建て、298戸)の駐輪場が見違えるように整理整頓された。以前は駐輪場から溢れた自転車がちょっとした空間に駐輪され住環境を悪化させていた。棟内に持ち込まれる自転車も後をたたず、開放廊下を走った自転車が人を傷つけてしまう事故も起きた。

違反自転車が137台から18台に激減

駐輪場問題専門委員会の活躍で、この5月から導入された。

①登録制
②増設
③共用自転車の導入
④折りたたみ自転車の棟内持ち込みOK
⑤幼児用自転車専用スペースの確保

の5本の施策に加えて、不用自転車の無料処分などの効果で駐輪場環境は様変わりした。棟内持ち込み違反自転車は新制度導入前には137台もあったが、この7月上旬には18台まで激減した。違反自転車を見つけた場合は「違反」と書かれたシールの貼付を徹底しているため、違反車ゼロ実現もそう遠くはなさそうだ。

抜本的な駐輪場整備対策の検討を実施した駐輪場問題専門委員会の岡本悦信委員長(左)と西澤純一委員(書記)

駐輪場整備で大きな効果を発揮する共用自転車

今回の駐輪場整備で大きな効果を発揮しているのが共用自転車だ。新品のブランド自転車8台を購入、現在1台当たり1日20分ほど利用されている。共用自転車の運用管理にあたっては、管理会社の三井不動産住宅サービス関西の提案で、宅配ロッカー大手・フルタイムシステムの無人レンタサイクルシステム「フレンツ」を導入した。

「フルタイムロッカー」に鍵保管専用の機能を後付

同マンションには同社の宅配ボックス「フルタイムロッカー」が設置されており、その一つのボックスに鍵保管専用の機能を後付けした。宅配ボックスと同社のコントロールセンターが24時間体制でつながっているため、無人運用で24時間の貸し出し、返却が可能で、また管理システムより常に利用状況と利用台数が把握できる仕組みになっている。

現在、利用登録会員は20名で5月1日から利用開始し、5月のひと月で延べ60時間、6月で80時間の利用結果となっている。利用料金は年間300円。

宅配ロッカーの一つのボックスに共用自転車の鍵保管・運営機能を後付けして利用を開始

アンケートのデータが導入を後押し

アンケート調査で、共用自転車を導入した場合、保有している60数台の自転車が不用になるとのデータが導入を後押しした。会員には1回4時間、月間60時間の利用制限を設けているが、同ルールは厳格に守られており、管理意識の高さが伺える。

共用自転車はマンションの資産。管理意識の高さは資産価値意識の高さに通じる。だからこそ、専門委員会は共用自転車の利用が増え、台数もそして会員も増加することを期待している。

より快適な自転車利用環境整備を目指して

マンションの資産価値保持・向上のため、一部緑地帯をつぶしてスライド式の駐輪ラック96台分を新設、既存駐輪場内に特殊形状自転車用の駐輪スペース10台の計106台分の増設を果たし、管理規約を遵守できる環境を整えた。不用自転車の処分も推進したが、今後も自転車の新規購入や買い替えの際に共用自転車への切り替えを進め、より快適な自転車利用環境整備を目指している。

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