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マンションのベランダ喫煙はトラブルになる

公開日:  最終更新日:2014/11/28

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最近になってマンショントラブルの上位に入ってくるようになりましたベランダでの喫煙トラブル。禁煙ブームが急速に浸透し、喫煙者の肩身が狭くなった昨今、喫煙場所を探すのも一苦労のようですね。

愛煙家の方には大変申し訳ありませんが、ナビ美はタバコの煙も臭いも全く受け付けない体質の為、歩きタバコの方が前を歩いていると息を止めて走って抜き去るという生活をしております。

街中にあるすし詰め状態で白く煙る喫煙所を見ていると「哀れなり…とことん吸っておきなさい」と思うのですが、ベランダ喫煙に関しては少々、観点が変わって参ります。

ベランダ喫煙の危険性

喫煙者は気がつかない方が多いのですが、タバコの煙は洗濯物に臭い移りしたり、風の影響で部屋の中に煙が入るなど戻ってくる事が多いものです。また風でタバコの火種が飛び、階下の洗濯物などに落ちて焼け焦げを作ったり、火事の原因となる場合があります。

灰皿代わりに水を張ったペットボトルや空き缶などに吸殻を捨てたものを誤って飲んでしまったお子さんの事故のケースなど未だに多いと聞いています。

室内換気扇下での喫煙もトラブル

「ベランダが駄目なら室内で」と以前までは換気扇の下での喫煙というのが多かったかと思いますが、実は換気扇下での喫煙も排気口からタバコの臭いがする為、苦情が出る事があるそうです。

お料理をよくされる方などの場合は料理の油臭とタバコ臭が混じり、余計に気分が悪くなるような臭いに変化する事があり、「自宅でタバコを吸う場所が無い」とお嘆きの愛煙家も多いようです。

室内で解決策を講じる

そもそも、ベランダでの喫煙や換気扇下での喫煙を強いられるのは、「室内に臭いがついたり汚れるから」という理由で喫煙者本人若しくは家族の希望により、追いやられてしまっているわけですので、その臭いや汚れを外で解決させるというのがそもそもの間違いという事になります。

愛煙家の方がいらっしゃる場合は、ご本人が禁煙をされるか、自宅内で喫煙可能部屋を設け、空気清浄機や脱臭機能があるエコプラントや壁紙などを利用し、自室内で喫煙を楽しむという方法がトラブルにならない最善の方法でしょう。

ある程度、マンション住民の方が喫煙者に対して同情的であれば、喫煙場所をマンション内で設定する、喫煙してもよい時間を決めるなどのルールを設定してもらうのも良いでしょう。

喫煙時間や喫煙場所が設定されていれば、その場所や時間を避けて行動する事により、お互いが住み分けでき、友好な人間関係が保てる事に繋がります。

あまりにも目に余る喫煙マナーの場合は、管理規約として「ベランダでの喫煙禁止」などの規約を作るのも良いでしょう。マンション管理組合の規約改正及び制定は区分所有者及び議決権の4分の3以上の賛成で設定する事ができます。

数年前にはベランダでの喫煙が裁判となり喫煙者側が敗訴し慰謝料を支払うというケースもあったほどです。喫煙者の方には「たかがタバコ」ですが、嫌煙者が多くなった現在は「されどタバコ」です。

以前の常識は非常識となっている今、心から紫煙を楽しみたい方はご家族や周囲の理解を得る事からはじめるのが一番のようです。

ライター:マンションナビ美
不動産系会社勤務を経てフリーで活躍。自身も分譲マンションのオーナーとして、大規模修繕や、理事会役員を経験する。実体験からマンション業界を分かりやすく解説する。

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